修験道の霊峰、宝満山。年明け初登山に河原谷の大つらら観賞

宝満山山頂の風景

福岡で有名な太宰府天満宮の裏にある宝満山(ほうまんざん)は、一年中、全国から多くの登山者が訪れる九州有数の山。地元でも学生からシニア世代まで、ほとんどの方が一度は山登りをした経験があるといわれるほどです。今回はそんなハイカーや地元でも愛される宝満山のハイキングコースをご紹介。冬季にだけ観られる「河原谷の大つらら」の名所もご案内いたします。

神仏が宿る山といわれた宝満山

福岡県太宰府市の宝満山の頂上にある岩

福岡県にある宝満山は、太宰府市と筑紫野市にまたがる標高829mの山です。別名を御笠山(みかさやま)、竈門山(かまどやま)といわれ、古くから神が降り立つ霊山として崇められてきました。宝満山の山頂と麓には寺が建てられ、僧や山伏がたくさん行き交っていました。

現在は山頂と麓に竈門神社が祀られており、多くの登山者が訪れる人気の山となっています。頂上からの眺望は九州一といわれるほど素晴らしく、360度の展望に太宰府から博多湾、玄界灘の景色を一望できます。四季折々の景色は、一年中どの季節でも見どころがあり、登山者を惹きつけてやみません。

初心者におすすめ!王道ハイキングコース

宝満山の100段ガンギ

宝満山山頂へは様々なハイキングコースがあり、初心者から上級者まで楽しめます。おすすめのルート、1つ目をご紹介します。

初心者の方でも比較的登りやすい王道の登山道は、九州自然歩道に指定されている竈門神社からのルートです。竈門神社から往復で約4~5時間、登山者も多く日帰りハイクにちょうどいい距離です。林道内山線終点まで車で上がることも可能ですが駐車スペースはほとんどありません。

登山道は整備されていますが、100段ガンギといわれる石段や、クサリをつかんで登る場所もありますので、登山装備はしていきましょう。

①竈門神社 王道ルート

竈門神社 下宮
 ↓
一の鳥居
 ↓
竈門神社 中宮跡
 ↓
宝満山山頂

宝満山

所在地 福岡県太宰府市
公式サイト:https://kamadojinja.or.jp/mt_houmanzan
問合せ TEL 092-921-2121 太宰府市観光推進課

竈門神社

所在地 福岡県太宰府市内山883
駐車場 100台(有料)
※最寄りは太宰府駅よりコミュニティバスで内山(竈門神社前)停下車。
公式サイト:https://kamadojinja.or.jp
問合せ TEL 092-922-4106

太宰府市コミュニティバス「まほろば号」利用案内
https://www.city.dazaifu.lg.jp/soshiki/6/1976.html

年明け初登山におすすめ!河原谷の大つららコース

河原谷の大つらら

もう少しハードな道、山歩きに慣れている方におすすめの河原谷(ごうらだに)のルートをご紹介。

一本松公園から行く登山道には「河原谷の大つらら」が観賞できます。通称、難所ヶ滝(なんしょがたき)ともいわれ、滝が凍るため氷瀑(ひょうばく)ともいわれます。暖かい季節は山肌が湿っている程度ですが、冬になると見事なつららができるため観光名所となりました。

大つららは1月~2月が見頃となるため、年明けの初登山を目当てに訪れる人も多いです。登山道には沢があり冬は雪や氷で滑りやすいため、スノーハイク用のアイゼンや防寒具などしっかりとした装備が必要です。

こちらのルートも往復で4~5時間ですが、天候や個人の体力差により変わりますので、時間は余裕をもって早めの出発をされるといいでしょう。初心者にも安心なハイキングツアーも組まれていますので利用されるのもいいですね。

②一本松公園(昭和の森)ルート

一本松公園
 ↓
うさぎ道分岐
 ↓
河原谷の大つらら
 ↓
河原谷分岐
 ↓
宝満山山頂

河原谷の大つらら(難所ヶ滝)

所在地 福岡県糟屋郡宇美町宇美
問合せ TEL 092-934-2370 宇美町まちづくり課
https://www.town.umi.lg.jp/site/spot/kanko136.html

一本松公園(昭和の森)

所在地 福岡県糟屋郡宇美町宇美正楽3-3
駐車場 215台(3時間~有料)
問合せ TEL 092-934-3006 都市整備課
https://www.town.umi.lg.jp/site/spot/30341.html

登山するための装備と主な持ち物

山登りをする登山者

山は標高や天候によって気温変動が激しいので、服装は基本的に重ね着をして体温調節するのがベストです。汗をかいたときに吸湿発熱素材だと熱くなりすぎる場合がありますので、肌着は綿素材や速乾性のあるものがいいでしょう。中間着に保温性のあるもの、アウターには撥水や防滴素材がおすすめです。

服装・持ち物

  • 防寒着、レインウェア
  • トレッキングシューズまたは登山靴
  • 帽子、タオル
  • 水分、食べ物
  • 地図、懐中電灯
  • ザック(リュックサック)
  • アイゼン(冬季)

いかがでしたでしょうか。宝満山へは他にも様々な登山ルートがありますが、今回はいずれも日帰りできるルートをご紹介しました。上りは沢を歩く②ルート、下りは比較的に楽な①ルートというように、違った道を歩くのもおすすめです。ご参考ください。

太宰府へお越しの際はぜひ「HOTEL CULTIA 太宰府」にもお立ち寄りください。お食事やご休憩、ご宿泊にご利用いただけます。

【福岡 太宰府】HOTEL CULTIA 太宰府
所在地 福岡県太宰府市宰府3-3-33
公式サイト https://www.cultia-dazaifu.com/