秋の食卓に“旬”のごほうび。おうちで手作り保存食4選

籠の中のゆず

澄んだ空気が心地よい秋。実りの季節には、きのこや根菜、果物など、さまざまな食材が店先に並びます。
そんな旬の恵みを「保存食」にすれば、毎日の食卓で秋の味わいを何度も楽しめます。
今回は「柿」「ゆず」「かぶ」の3つの秋の食材を使った、4つの保存食づくりをご紹介いたします。

1.秋の甘みをぎゅっと凝縮:干し柿づくり

秋の保存食

【材料・準備】
・柿(渋柿、または干し柿用の品種。軸付き)
・紐(竹串や楊枝)
・風通しの良い、日差しがやわらかい場所

【手順】
①柿を洗って水気をよく拭き取ってから、皮をむく
②柿の軸に紐を結ぶ
(軸がない場合は、ヘタ部分に竹串や楊枝で穴をあけて紐を通す)
③軒先など、日陰で風通しの良い場所に吊るす
(時短で天日干しも可。真昼の直射日光を避け、寒風に当てる)
④週1ほど軽く揉んで中身を柔らかくする
⑤2〜4週間程度、表面が乾いて白い粉(糖分の結晶)が出る
表面が濃くなり、平たく柔らかくなったら完成

【ポイント】
・白い粉(ブルーム)は無害、甘みの証です
・雨や湿気が続くと傷みやすいため、天候を見て室内に移したり
・初心者なら、3〜5個少量から始めると扱いやすいです

【保存・食べ方】
・完成後は密閉容器に入れて冷暗所保存
・そのままおやつに、刻んでヨーグルトやパンに添えても

2.香り豊かなごはんのお供: ゆず味噌づくり

ゆず味噌

【材料・準備】
・ゆずの皮・果汁 1個分
・味噌(白味噌や麦味噌などお好み)100g
・みりん または 酒 大さじ2
・砂糖 大さじ2〜3(お好み)
・保存容器(熱湯消毒した瓶または密閉容器など)

【手順】
①ゆずの皮のすりおろし、果汁を絞る
②鍋に味噌、みりん、砂糖を入れ、弱火で練るように混ぜる
③ゆず皮・果汁を加えて、香りが立つまで温める
④火を止め、熱いうちに清潔な容器に詰める

【ポイント】
・味噌の塩分・甘さとゆずの酸味のバランスを好みで調整
・加熱しすぎると風味が飛ぶので、香りが立ったらすぐ火を止める

【保存・食べ方】
・すぐ食べられますが、冷ました方が味が落ち着きます
・冷蔵庫で保存、1〜2ヶ月程度を目安に使い切りましょう
・おにぎりの具、焼き魚・焼き野菜のタレなどに

3.爽やかな辛みを楽しむ :ゆず胡椒づくり

柚子胡椒

【材料・準備】
・青ゆず または 緑が残るゆず 1個分
・青唐辛子 1〜2本(辛さお好みで)
・塩 小さじ1
・すり鉢(または小型ミキサー)
・保存容器(熱湯消毒した蓋つきの瓶など)

【手順】
①ゆずの皮を薄くむく(少量の果汁を加えてもOK)
②青唐辛子はヘタを取って細かく刻む
③ゆず皮+唐辛子+塩をすり鉢で混ぜ合わせてペースト状に
④味見をしながら塩の量を調整
⑤清潔な容器に詰める

【ポイント】
・青唐辛子の辛さに注意。初めてなら少量で試す
・風味を逃さないよう、空気に触れにくい容器に詰める

【保存・食べ方】
・すぐ使えて、冷蔵庫で2〜3か月程度の長期保存ができます
・空気に触れると香りや辛みが落ちるので蓋つき瓶
・鍋、焼き物、冷やっこ、和え物などのアクセントに

4.シャリシャリ食感を楽しむ:かぶの千枚漬け

カブの千枚漬け

【材料・準備】
・かぶ 2個(約300g)
・塩 小さじ1
・昆布 5〜6cm角
・酢(米酢 または 穀物酢)100ml
・砂糖 大さじ2〜3(甘さは調整)
・鷹の爪 1本(お好みで)
・ボウル
・保存容器(清潔な容器またはチャック付き保存袋)

【手順】
①かぶは皮を軽くむき、薄切りに(スライサーでも可)
②ボウルにかぶを入れ、塩をまぶして10〜15分程度おく
出てきた水分を軽く絞る
③酢+砂糖を混ぜて甘酢液を作り、昆布と鷹の爪を加える
④かぶを甘酢液に漬け込む(全体が浸かるように)
⑤一晩冷蔵庫で寝かせて味をなじませる

【ポイント】
・甘酢の割合(酢:砂糖)のバランスはお好みで調整
・昆布を少し厚めにして旨味を出す
(薄切りにしすぎると食感がぼやけるので注意)

【保存・食べ方】
・翌日から食べられますが、2〜3日置くとより味がなじみます
・冷蔵庫で保存、1〜2週間程度を目安に食べきる
・お弁当のおかず、和え物の彩り、箸休めとして

保存食は、少しの手間と時間で食材の魅力を引き出せる、季節の楽しみのひとつ。
干し柿の自然な甘み、ゆず味噌やゆず胡椒の香り、千枚漬けのさっぱりとした味わいは、日々の食卓にそっと彩りを添えてくれます。
冷蔵庫に常備しておけば、忙しい日にも気軽に活用できてとても便利。
この秋は、身近な材料から始める保存食を、暮らしの中に取り入れてみませんか?