冬から春にかけて、桜よりも早い季節に咲かせる梅の花。昔は「花見と言えば梅」という時代もあったそうです。花を楽しみ、そのあと実も食べられる梅の木は、昔から日本の暮らしとともに愛されてきた植物です。
九州の梅の開花は早くも1月下旬から。今回は春らしい「梅の花」を話題に、福岡県の梅観スポットも合わせてご紹介いたします。
梅の起源と種類

古くから日本で愛されてきた梅。アジア大陸から渡来してきた説が知られていますが、九州や本州の山地に自生していた記録もあります。日本原種のヤマザクラに近い野生種の梅で、観賞用より小型で実が小さいことが多く、現在よく見る果実用の梅とは区別されています。
奈良時代には既に梅の木を栽培して実を食していた記述が残っていて、万葉集や平安の古今和歌集にも梅の歌がたくさん詠まれています。文献には「うめ」や「むめ」と書かれ、同じものか別のものか語源解釈が分かれるところ。原種の梅が数種類あったと考えられるのも不思議ではありません。
自然交配や品種改良によって、今や観賞用と食用を合わせて500種以上の梅の品種があります。
梅の開花は日本列島の南から 1月下旬~

梅の花の開花時期は品種や地域によって違いがあります。日本列島の南から、沖縄は例年1月中旬、九州の早いところで1月下旬から咲き始めます。順に本土の南の方から2~3月、北陸・東北は3~4月、北海道は5月以降になります。
観賞用の花梅(はなうめ)は大きく分けて3系統あり、原種に近い野梅系(やばいけい)は枝が細く花も小さめですが香りが高い梅です。野梅系から変化した緋梅系(ひばいけい)は紅色のものが多く、杏と交配した豊後系(ぶんごけい)は桃色のものが多いです。
食用となる実梅(みうめ)は、白や淡い色の花をつけるものが多いです。
実梅は疲労回復、食欲増進、美容健康の万能食材

食用になる梅の実は5月頃から旬を迎えます。小粒のものから大粒のものまでありますが、若い青い実は毒性が強いので調理加工されます。
その代表格、天日干しして塩漬けにした「梅干し」は長期保存ができて年中いつでも食べられる日本のソールフード。梅干しのクエン酸には殺菌作用があり、おにぎりやお弁当などにも入れますね。煮物を柔らかくしてくれたり、和え物にもぴったり。梅肉ソースやドレッシングにしてどんなお料理にも重宝します。梅干しだけでなく、梅酒や梅ジュース、梅ジャムなどの保存食にもなる万能食材です。
また身体にもうれしい様々な効果も期待できます。疲労回復や食欲増進はもちろん、新陳代謝を促し体内の老廃物の排出を促進するので、美肌やエイジングに良いといわれています。梅肉エキスなどの効能も期待して愛用する人も。
疲れたときは梅の実ひとつ食べて、身体を元気にしてあげてくださいね。
初春の九州福岡県の梅観スポット
梅の名所を訪ねて、ひと足早く春の香りを楽しんでみてはいかがでしょうか。旅行や観光でも行きやすい九州福岡県にある梅の花の名所をご紹介しましょう。
1.太宰府天満宮(だざいふてんまんぐう)

九州の観光といえば、福岡県太宰府市にある「太宰府天満宮」。学問の神様として知られる天神様(菅原道真)を祀る神社で、全国約12,000社ある神社の総本宮にあたります。そんな太宰府天満宮は梅の名所としても有名です。
「梅が京都から一夜で飛んできた」という『飛梅伝説』があり、樹齢千年を超えるそのご神木「飛梅」は、境内にある梅の中で一番早く咲く花と知られています。1月下旬から2月上旬にかけて開花が始まり、見ごろは2月頃。境内にある約200種、6,000本の梅が咲き誇ります。
太宰府天満宮
梅の見ごろ 約6,000本 2月上旬~3月上旬
入場料 拝観無料
所在地 福岡県太宰府市宰府4-7-1
問合せ TEL 092-922-8225
公式サイト http://www.dazaifutenmangu.or.jp/
2.大宰府政庁跡(だざいふせいちょうあと)
太宰府市内の歴史公園として人気の「大宰府政庁跡」でも、初春の季節に梅の花を楽しめます。奈良・万葉時代から梅が多く植えられてきた地域で、古代の史跡とともに春の彩りを感じられます。太宰府天満宮とセットで巡る観光ルートにも組み込みやすい穴場スポットです。

大宰府政庁跡
梅の見ごろ 約190本 2月中旬〜3月中旬頃
入場料 無料
所在地 福岡県太宰府市観世音寺4丁目6-1
問合せ TEL 092-921-2121 太宰府市観光推進課
公式サイト https://www.city.dazaifu.lg.jp/site/bunkazai/33684.html
3.舞鶴公園(まいづるこうえん)

太宰府から電車・車で約30〜40分ほど足を延ばせば、福岡市の「舞鶴公園(二の丸梅園)」でも梅の花を楽しめます。福岡城跡・石垣・櫓台などが残る歴史公園内の二の丸に梅園があり、白梅・紅梅が咲き誇ります。西の外堀にある大濠公園の水景も楽しめます。福岡中心部の観光と合わせて立ち寄るのにも便利なスポットです。
舞鶴公園 二の丸梅園
梅の見ごろ 約270本 1月下旬〜2月中旬
入場料 無料
所在地 福岡県福岡市中央区城内1-4
問合せ TEL 092-781-2153 管理事務所
公式サイト https://www.midorimachi.jp/maiduru/abouts
4.小富士梅林(こふじばいりん)

九州の三大梅林のひとつ「小富士梅林」は、糸島の自然に囲まれた梅の名所として知られています。小高い丘の斜面に広がる梅林は、見頃を迎えるとあたり一面がやわらかな香りに包まれます。白梅と紅梅の美しいコントラストと、眼下に広がる船越湾の風景を楽しめます。素朴で自然味あふれる観梅スポットです。個人所有の山林ですので、開放状況や注意事項を確認し、マナーを守ってご観賞ください。
小富士梅林
梅の見ごろ 約3,000本 2月中旬~3月上旬
入場料 拝観無料
所在地 福岡県糸島市志摩小富士
駐車場 小富士研修施設 糸島市志摩小富士2498
問合せ TEL 092-332-208
産業振興部 商工観光課 観光振興係
公式サイト https://www.city.itoshima.lg.jp/
5.谷川梅林(たにがわばいりん)

こちらも九州の三大梅林のひとつ「谷川梅林」です。約80万ヘクタールもの山あいの集落に広がる梅の名所として知られています。なだらかな斜面や田畑の周囲には、白梅・紅梅が点在し、見頃を迎えると里山の風景が一気に春めきます。
例年2月中旬には観梅会が開催され、イベント期間中のみ一般開放されています。谷川梅林は私有地にある梅林ですので、訪れる際は開放状況や現地の案内を確認し、マナーを守って観賞しましょう。
谷川梅林 夢たちばな観梅会
梅の見ごろ 約20,000本 2月中旬~3月上旬
所在地 福岡県八女市立花町谷川
問合せ TEL 0943-37-1055 立花町観光協会
公式サイト https://tachibana-kankou.jp/wp/
八女市 https://www.city.yame.fukuoka.jp/soshiki/16/t01/eventtachibana/10032.html
※開催内容が変更となる場合がございます。お出かけの際は各ホームページにて最新情報をお確かめください。
海山川の幸が豊富な福岡にある美食レストラン ルアン

玄界灘をはじめとした周辺沿岸の豊かな漁場があり、農業や畜産も盛んな九州。そんな良質な地元食材が集まる福岡で、フレンチ技法を使った新しいスタイルの美食に出会えます。1月と2月の季節は、甘酸っぱい九州産苺を主役にした苺尽くしのアフタヌーンティーも好評です。ここでしか味わえない春の憩いに、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。
【福岡 太宰府】HOTEL CULTIA 太宰府
所在地 福岡県太宰府市宰府3-3-33
問合せ TEL 0120-210-289 VMG総合窓口(11:00~20:00)
公式サイト https://www.cultia-dazaifu.com/
【福岡 八女】NIPPONIA HOTEL 八女福島 商家町
所在地 福岡県八女市本町西京町204
問合せ TEL 0120-210-289 VMG総合窓口(11:00~20:00)
公式サイト https://www.yame-fukushimastay.com/
※ 当ホテルは、分散型ホテルのため、まちなかに格子のロゴの暖簾がかかった建物が複数ございます。ご来店の際は棟名と住所をご確認いただき、お間違えのないようお越しくださいませ。