丹波・但馬の地酒をワイングラスで。ペアリングに人気銘柄の日本酒を飲み比べ

丹波篠山の日本酒

朝晩の冷え込みでおでんや煮物、お鍋が恋しくなる季節。キリッと冷えた日本酒と一緒に、または熱燗でクイッといきたくなりますよね。

日本酒といえば「お父さんの飲み物」ですが、今では世界中で飲まれるようになりました。最近は洋食に合う日本酒や、若者や女性にも飲みやすいすっきりとした味わいの日本酒、スパークリングのような日本酒など、様々な種類の日本酒があります。

今回は、日本酒の雑学を交えながら、食のおいしい丹波・但馬エリアの日本酒をご紹介しましょう。

日本の暮らしに欠かせない日本酒

日本酒

古くから飲まれてきた日本酒は、普段使いのものから、お正月・節分・お花見・お月見などの季節の行事に用いられたり、結婚式の三々九度・祝事の鏡開き・地鎮祭などの祭事・神事にも使われ、日本の生活になくてはならないものです。

日本酒の主原材料は米、米麹、水。土地の原料や醸造方法により、味・香りは千差万別です。他の酒類に比べて、日本酒はどの料理とも相性が抜群。調理する肉や魚の臭み消しから風味の引き立て役にもなり、食事中にいただくことで一層お料理をおいしく楽しむこともできます。また日本酒の効能には健康効果があるといわれ今も研究が進められています。

日本酒の魅力は和食の人気とともに世界に広がり、アメリカやヨーロッパなどへの輸出も年々増加。今では日本酒の醸造技術も伝わり海外各所に酒蔵ができるほど、SAKE文化は驚きの進化を遂げています。

ワイングラスでいただく日本酒

ワイングラスの日本酒

お料理の味を邪魔しない日本酒は、和食以外の洋食やイタリアン、フレンチのお料理にもよく合います。洋食店などでは日本酒をワイングラスで提供するスタイルも増えてきました。

意外にも日本酒はワイングラスにぴったり。本来、吟醸酒や生酒は、できたての清涼な香りをそのまま楽しめるため、ワイングラスで飲むスタイルは理にかなっているのですね。

日本酒を飲む際の温度は好みもありますが、軽快で爽やか、フルーティで上品な甘みのあるタイプは、冷やして飲むのがおすすめ。ふくよかでやわらかい旨みを楽しむなら常温に近い温度に、キレのある辛口タイプなら温めてアルコールの刺激をまろやかにすると飲みやすくなります。

料理とお酒の相性がいいペアリング

古民家レストランでいただくワイン

レストランや飲食店で耳にする「ペアリング」とは、食べ物と飲み物の相性のこと。主に料理に合わせるワインや日本酒のことをいいます。ペアリングに似た表現でマリアージュという言葉もあります。

よいペアリングとは、料理の味を邪魔しない、むしろ食材の味を引き立ててくれるような出会い。お口の中全体に広がる料理の味わいが飲み物によって更に旨みが増し、鼻に抜ける風味、のど越しと後味まで長く楽しむことができます。

最近は和食にワイン、洋食に日本酒など、異種のペアリングも新鮮で発見に満ちています。シェフやソムリエがおすすめするペアリングはもちろん、自分好みの味を見つけるのもペアリングの醍醐味です。

兵庫県、丹波・但馬の日本酒

野原と電車

おいしい食材のあるところおいしい地酒あり。兵庫県は丹波栗や黒豆など数多くの日本名産品がある地域。自然が豊かで食文化が栄えるところには酒蔵も多く酒造りが盛んです。気候や風土に合わせた昔ながらの伝統製法を受け継ぎ、多種多様な日本酒の銘柄を生み出してきました。

そんな丹波・但馬エリアにあるルアン会場から、地元で愛される美味しい日本酒をいくつかご紹介します。

山名酒造自然酒シリーズ○△□の〇陽酒純米吟

山名酒造の「自然酒シリーズ○△□」は、有機栽培のお米を醸してできた純米吟醸造りの日本酒です。贅沢に削られた白米を原料に、優良酵母を使って低温で長期間発酵させながら造られています。

①奥丹波 自然酒「◯陽酒」純米吟醸 山田錦

飲んで一口、米の甘みと旨味がフワッと香り、余韻が楽しめるお酒です。飲みやすくすっきりした味ですが米のまろやかな甘みもあるので優しい感じがします。香りと甘みが繊細なので、アミューズや前菜など、シンプルなお料理と相性がよいです。やさしいお米の甘みを味わってみてください。

②奥丹波 自然酒「△雨酒」純米大吟醸 雄町米

優美な香りとキレが特徴のお酒です。すっと鼻に抜けて雑味がなく飲みやすいシャープなお味。純米大吟醸だけあって、お米の美味しいところだけをぎゅっと閉じ込めた、上品で洗練された芳醇な香りをお楽しみいただけます。癖が少ないのでどの料理にも合いますし、日本酒に慣れていない方でもおいしくいただけますよ。

③奥丹波 自然酒「□土酒」純米吟醸 五百万石

「□土酒」はまろやかな酸味とコクが印象的なお酒です。しっかりと香りは立ちますがすっきりと角が取れているので、くせを感じにくいのが魅力です。「◯陽酒」と比べて、アルコールが鼻に抜ける感があるので最初のひと口は目が覚めるよう。お米のうまみと香りは残しつつも、ストレートでシャープな、バランスが取れたお酒です。野菜や肉の滋味深さが感じられる料理や、オマールのコクにも合うお味です。

④「KEG DRAFT SAKE 竹泉」純米吟醸 雄町

朝来の地酒で有名な田治米酒造「竹泉(ちくせん)」の無ろ過槽口直詰された微炭酸生酒。発酵過程でできる炭酸ガスを含んだ生酒は、かつて酒蔵でしか味わえない搾りたての日本酒で、発砲酒専用のアルミ容器「ケグ」に詰めることで商品化に成功しました。微炭酸の舌ざわりと透明感ある米の旨味を楽しめる純米吟醸は、スパークリングのお酒として前菜と合わせてもよいですし、香りが強いので、お魚やお肉などの、主張が強い料理と合わせるのもおすすめです。

⑤但馬 超特選大吟醸「極」

此の友酒造の「極(きわみ)」は、シャープで洗練された男性的なイメージのあるお酒です。大吟醸とあってお米の雑味を極限まで削っているため、他のお酒の香りと比べると「水かな⁉」と思うくらい、静かに香る洗練されたお酒です。但馬の土地を感じさせる滋味深さの中に上品なお米の香りが立つ奥深さを感じられますので、ぜひともじっくりと味わってみてください。香りが控えめですっきりとキレがいいので、魚料理にも肉料理にも合い、日本酒に慣れていない方でもお楽しみいただけます。

⑥小鼓 純米吟醸「花吹雪」

山名酒造の「花吹雪」は華やかでフルーティーな日本酒で、特に女性に喜ばれるお酒です。ひと口目の第一印象はキリッとしていますが、その後にトロピカルでフルーティーな香りが立ってきます。アミューズや前菜、おつまみセットといったシンプルな料理と合わせて、華やかな香りを楽しむのがおすすめです。

⑦「鳳鳴」東雲の穂

酸味のきいた昔ながらの日本酒といえばこちら、丹波篠山市にある鳳鳴酒造の「鳳鳴(ほうめい)」。最初のひと口はガツンと来るので、日本酒に慣れた方におすすめ。しっかりとしたお米の香りと甘さ、まろやかさのバランスがいい感じに成り立っているお酒です。色々なフレーバーがミックスされているので、力強さの中に繊細で複雑な味わいをお楽しみいただけます。

【兵庫 丹波篠山】篠山城下町ホテル NIPPONIA

自然酒シリーズ

丹波篠山のルアンには「自然酒シリーズ○△□」の飲み比べセットがございます。洗練されたお米の旨味の違いをぜひ楽しんでください。対極な飲み比べには、男性的な「極」と女性的な「花吹雪」の違いの差も楽しめます。
日本酒はワイングラスにて提供。飲み比べセットはシェリーグラスになります。

所在地 兵庫県丹波篠山市西町25
公式サイト https://www.sasayamastay.jp/

【兵庫 朝来】竹田城 城下町 ホテルEN(えん)

レストランルアン兵庫県朝来市竹田

朝来市のルアンでは、竹泉シリーズが充実。微炭酸生酒の「KEG DRAFT SAKE 竹泉」のほか、「竹泉 純米吟醸 雄町」や「竹泉 黒松純米 酒燗徳利」で単品飲み比べができます。また食前や食後には「竹泉 梅酒」もおすすめですよ。

所在地 兵庫県朝来市和田山町竹田字上町西側363
公式サイト https://www.takedacastle.jp/

※ビール、ワイン、ソフトドリンク各種も取り揃えております。各店の仕入れ状況、営業時間の変更などがございますので、ご来店前にお問合せいただくと安心です。
問合せTEL 0120-210-289 VMG総合窓口(11:00~20:00)

いかがでしたでしょうか。有機米を贅沢に削った吟醸酒や蔵出しの微炭酸生酒など、気になるお目当ての日本酒はございましたか。ぜひ現地でお気に入りの日本酒を見つけてください。飲み比べで日本酒本来の味の違いを極めるのもいいですね。