フレンチレストランの基本的なテーブルマナー

フレンチレストラン

フランス料理を食べに行った時にテーブルマナーをスマートに使いこなせるとかっこいいですよね。今回は、フレンチスタイルの基本的なテーブルマナー、ナイフやフォークの扱い方などをご紹介いたします。

ナプキン、ナイフとフォークの使い方

テーブル

まずはテーブルマナーの基本中の基本、ナプキンとカトラリーの使い方をご紹介します。

ナプキンの使い方

  1. テーブルにあるナプキンを広げるタイミングは、注文後に水やドリンクが運ばれてきた時です。結婚式など乾杯の時に立つ場合は、乾杯の後に広げます。ナプキンは二つ折りにして折り目をお腹側にして膝に置きます。
  2. ナプキンは口が汚れた時に拭くものです。ナプキンの端から使い、汚れた部分は見えないようにしましょう。自分のハンカチを使うのは、このナプキンは使えないという合図になるので気を付けましょう。
  3. 化粧室に行くなど食事の途中で席を立つ際は、ナプキンを軽くたたんで座面の上に置きましょう。椅子の背もたれに掛けると滑って落ちる場合があります。
  4. テーブルの上にナプキンを置くと食事が終わった合図になります。きちんときれいにたたみ過ぎると「料理が美味しくない」というメッセージになります。美味しくいただけたのなら軽くたたむ程度にしましょう。

ナイフとフォークの使い方

  1. ナイフやフォークなどのカトラリーはシルバーともいいます。テーブルにたくさん並んでいるシルバーは外側から順に使用します。取り扱いに注意が必要なナイフは右手で、フォークは左手に持ちます(左利きの方は逆になります)。
  2. ひと口で食べる度に切って、フォークで差して食べたり、鉛筆持ちにかえてフォークの腹にのせて食べます。フォークの背に乗せて食べるのはイギリス式です。
  3. 食事中に手を休める時は、お皿の上にナイフとフォークをハの字に置きます。ナイフの刃が内側に向き、フォークの背が上になるようにします。
  4. 食事後は、お皿を時計に見立てて4時の針の位置に、ナイフとフォークを揃えて置きます。ナイフの刃は内側に、フォークの背は下になるようにします。

スプーンの使い方

スープはスプーンを奥から手前にすくってからいただきます。マナーでよく言われる、スプーンを手前から奥へすくう方法はイギリス式です。

音をたててすすったり、スプーンを口の中に入れるのではなく、スプーンの端に唇をつけて口の中へスープを流し入れるようにしていただきます。

カトラリーを落とした時

スプーンやフォークなどを落としてしまった際は、自分で拾わずに、ウェイターやスタッフを呼んで新しいものを持ってきてもらいましょう。

フォーマルな食事会に呼ばれた時に気を付けたいポイント

グラン銀座

カジュアルなレストランでは構わないことでも、フォーマルな場所ではマナーが悪いと見られることがあります。特に重要なお食事会の場面では、同席する方の品格をも落としかねません。少し緊張してしまうかもしれませんが、お相手への礼儀・心遣いとして配慮したいものです。そんなフォーマルなシーンでお食事をする際のマナーをご紹介します。

身だしなみ

  • 服装:ドレスコードやお店の雰囲気に合わせた服装を意識しましょう。トレーナーにジーンズ、露出が多く短すぎるスカートは避けましょう。
  • 履物:サンダルやミュール、スニーカーなどのカジュアルな靴は避けましょう。
  • 髪型:食事中に髪の毛を触らないよう、お皿にかからない程度にまとめた髪型が良いです。
  • アクセサリー:食事の妨げになるような派手に大きいものは避けます。
  • 香水:食事の場では香水やコロンなどをつけるのは控えましょう。料理の香りを阻害するような、強い香料の柔軟剤や芳香剤などの利用も気を付けましょう。

紳士の振る舞い 

フランスや欧米では、紳士の振る舞いとしてレディーファーストが習慣となっています。貴族文化の歴史や、ドレスでハイヒールを履いて歩くので疲れやすい女性への配慮のためです。

  • 道を歩く時:車道側に男性が歩きます。細い道は女性が前になって歩きます。
  • 階段やエスカレーター:上る時は女性が先、下りは男性が先になります。女性が倒れても支えられるようにするためです。
  • ドア:エレベーターのドアは閉まらないように男性が抑えて女性を先に通します。手動のドアも男性が開けてから女性を先に通します。
  • 着席:レストランで椅子にすわる場合も女性が先に座ってから男性が後に座ります。

ドヤ顔で過剰なレディーファーストをする必要はありません。女性への思いやりとして、さりげなく振る舞えたらいいのです。

入店 

ホテルやレストランに入店したら、クロークにコートや大きな荷物を預けます。

案内されたテーブルでウェイターが椅子を引いてくれますので、椅子の左側から入って座ります。小さいハンドバッグは自分と背もたれの間に置きます。少し大きめの鞄の場合は椅子の下に置きましょう。ウェイターがサービスの際に、鞄が邪魔にならないようにするためです。

オーダー

フランス料理は基本的にコース料理ですので、苦手な食材などは予約時に伝えておくとスマートです。入店してから、オーダーで最初に聞かれるのはドリンク(食前酒)とメインディッシュ(魚または肉)です。

魚料理には白ワイン、肉料理には赤ワインが合います。ワインの銘柄はウェイターやソムリエにおすすめを聞けば、シェフの料理に合うものを勧めてくれますよ。もちろんシャンパンやスパークリングワイン、その他のアルコールでも構いません。アルコールが飲めなければミネラルウォーターやソフトドリンクでも大丈夫です。

肉料理は、焼き加減も伝えます。レアからウェルダンにかけて火がよく通っている状態になります。
・レア
・ミディアムレア
・ミディアム
・ミディアムウェルダン
・ウェルダン
迷われる方は、ミディアムかミディアムウェルダンを選ぶのがおすすめですよ。

ドリンクのグラス

注文したドリンクに合わせてウェイターがグラスを取り替えてくれます。ウェイターがワインボトルを持ってきた時に、グラスは持ち上げないで注ぎ終わるまでテーブルに置いたままにします。

乾杯をする時はグラスは目線の高さに掲げます。薄く割れやすいグラスですので、カチンと音を立てることは本来いたしません。カジュアルなシーンや親しい友人、家族との間では、グラスを合わせて乾杯することが増えましたので、知らない方も多いのでは。

また、ワイングラスをぐるぐると回す人がいますが、あれはテイスティングするソムリエの仕事です。そもそもワイングラスはちょうどよく香るような形状になっていますので回す必要はありません。

食事中

食事をしている時に、お料理やお皿を交換する人がいますが、やめておきましょう。お相手のお料理がほしい場合は同じものを追加注文するか、ウェイターに予め取り分けてから提供していただくように伝えましょう。

お食事中は同席の方と会話を楽しむ場なので、携帯電話はマナーモードにして触らないようにしましょう。お料理の写真を撮りたい時には同席している方に一声かけてから撮影すると良いですよ。

特別な理由がない場合は、電子機器をテーブルの上に置くことはおすすめいたしません。ハンカチやマスクも出して置かないようにしましょう。

ウェイターの呼び方

ウェイターを呼ぶ時は、目配せして人差し指を立てて上げると来てくれます。ウェイターが気が付かない時は、周囲の方の迷惑にならないよう適度な大きさで「お願いします」と声をかけます。

会計

レストランではレジまで行ってお会計をするのが一般的ですが、フランス式はテーブル会計が基本。ウェイターを呼んで伝えれば、テーブルに伝票を持ってきてくれます。お会計の際は代表の一人がまとめて支払うとスムーズです。

今回ご紹介のテーブルマナーはご参考になりましたでしょうか。普段から少しづつ意識することで身につけられますよ。その場にふさわしいマナーを使いこなせることも大切ですが、同席者と楽しく、美味しくお料理をいただくことが一番大切です。あまり気を張り詰めずにお食事を楽しんでくださいね。

旬の食材を使用したフランス料理を味わう

ルアンのフランス創作料理

全国にあるVMGレストラン・ルアンでは、地元の食材を使ったフランス創作料理をご提供しています。ナイフやフォークの使い方に自信が無い方にはお箸のご用意もしております。また、アレルギーや苦手な食材がある場合もお気軽に事前に申し付けください。

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